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化学工業日報 7月10日 25771号に掲載されました。
以下、記事より抜粋
車向けPCR材料に力 関東工場などで設備増強
石塚化学産業は自動車部品向けPCR(ポストコンシューマーリサイクル)コンパウンド材料の供給拡大を推進する。欧州のELV(使用済み自動車)規則案が暫定合意されたことを受けてPCR材料に対するニーズが一層高まるとみており、関東工場(埼玉県加須市)で前工程を中心とした設備増強、検査・分析装置の拡充を継続的に行っている。将来の需要拡大を見据えて、他社との“共奏”体制の構築にも積極的に取り組む。同社が重点テーマの一つと位置づけるのが自動車部品向けPCR材料。内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラムラム)「サーキュラーエコノミーシステムの構築」に参画し、グラスボックス向けなどのPCR材高含有のコンパウンドを試作、実用に適する品質を確認ずみ。環境省の「自動車等向け再生プラスチック安定供給体制構築のためのFS事業」では再生プラスチック集約拠点の整備に向けて三井化学と協業。プラスチック循環利用協会などとのFS事業にも参加していく。需要拡大に対応するには自動車部品に不向きな原料も使いこなす必要がある。このため関東工場ではレーザーフィルター付き押出機、比重選別式洗浄ライン、原料を均質化するリボンブレンダー・タンブラーを増設した。新潟工場にも湿式粉砕機を増設する計画。品質向上に向けてガスクロマトグラフ、高温高湿槽、示差走査熱量計(DSC)、蛍光X線分析装置など検査・分析装置も拡充中。同社は今後10年をかけて安定的な供給体制を構築していく。現状は第1フェーズで、自社の技術開発、供給体制の整備と並行して連携する企業と技術面でのすり合わせを行っている。第2フェーズは協力工場などに自社技術を移転して供給量を拡大、第3フェーズで大規模化などによってコスト競争力を向上させる。PCR材の原料調達については商社機能を生かすとともにアジアからの輸入も検討。高品質なコンパウンド材料の供給拡大を通じて持続可能な社会に貢献していきたい考え。
